指首太志のきものブログ

はじめまして、指首太志(さしくびたいし)です。着物屋スタッフです。 プライベート、仕事と、少なくとも1年に300日以上は着物を着ている30歳メンズのブログになります。 ■勤め先: 博多織OKANO ■着物を着始めた年: 2016年10月 ■直近の夢: 「太志さんの投稿見て着物を着始めました!」と言われること。■葛飾生まれ葛飾育ち

実は下半身が大事!メンズ着物、浴衣をおしゃれに着るコツ

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こんにちは。

着物と浴衣を年に300日は着るキモノイスタの指首太志(さしくびたいし)です。

 

今回はおしゃれに着物、浴衣を着るポイントをご紹介します。

 

多くの男性は着物、浴衣に着慣れてないですよね?

ほとんどの男性は年に一回、夏の花火大会に浴衣を着るぐらいだと思います。

 

そうすると、どうしても着慣れてない感、浴衣に「着られている」感がでてしまいます。就活を始めたばかりの学生のスーツ姿と同じですね。(どんな分野でも誰でも最初は初心者、仕方ないというか、当然のことだと思います)

 

でも、どうせ着るならカッコよく!おしゃれに!着慣れている感!で着物・浴衣を着たいですよね。

 

そこで今回お伝えする、着こなしのポイントは3つ!

帯は高さは低め(ヘソより下)

・下半身はタイトに

・衿の形はVネック

メンズの着物・浴衣の着こなしは顔近くの衿合わせも大事ですが下半身も大事です。

それではポイント3つについて詳しく説明していきます。

 

帯の位置

帯を締める位置はヘソの下、腰骨の上がオススメです。

帯がヘソにかからない位置で、腰にあるグリグリとした骨の上を

帯が通るように締めるのが最適です。

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帯の位置はヘソより下です

注意としては帯の位置が高いと幼い印象になります。

子供の浴衣姿を見ると帯が高めなのがわかります。帯の位置が高いと幼く、かわいい印象になります。(女性の帯の位置も男性より高めです)

なので、メンズは帯の位置は低めがオススメです!

これだけでも、着慣れている感がかなりアップします!!

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帯の位置が高いと幼い印象・・・

 

また、痩せ型、普通体型の人は歩いたり、座ったりすると、帯の位置が上にあがってきます。なので、帯が上がってきたら下におろしてください。帯と着物(浴衣)の間に両手の親指を入れて、グッと下に押すだけです。これだけです。

また、この仕草をさらりとできると、「あの人着慣れているな」って思われます。たぶん。

(強く下に押しても、お尻がストッパーの役割をはたして下がりすぎることはないので安心してください。)

 

おなかポッコリ男子の方は、ポッコリしたおなかの下に沿って帯を巻けば、上はおなか、下はお尻がストッパーになり、しっくりと帯を締めることができます。

(私は痩せ型なので、体感はしてないですが、そうらしいです。)

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帯と着物(浴衣)の間に親指を入れて、下にグッと押す

 

【話の脱線】

よく着物や浴衣はおなかが出ている人のほうが似合うといいますが、これは少し違うと私は思います。

厳密には、おなかが出ている人似合うのが着物・浴衣です。

100年ぐらい前まで痩せている人も太っている人も日本人はみんな着物・浴衣をきていました。着方のコツをつかめばどんな体型でも着物・浴衣は似合います。

そのポイントの一つが帯の位置は低め(ヘソより下)です!

 

下半身はタイトに

ポイントの2つ目は下半身のシルエットです。

下半身(帯より下)はタイトにするのがオススメです。スカートのように裾を広げたりすると、どうしてもシルエットが汚くなるのと、着崩れの原因になります。

 

下半身をタイトに着るコツは、着物(浴衣)を着るときに、

お尻(下半身で一番太いところ)に沿って着物(浴衣)を巻いてあげるように着ることです。

具体的に説明しますと、着物(浴衣)の下前*の褄先*を少し上にあげ巻きつけるように、上前*も同様に褄先を少し上にあげて着物(浴衣)をお尻に巻きつけるように纏います。

そうすると下半身がシュッとした印象になります。

*褄先=着物(浴衣)の裾の端。

*下前=着物(浴衣)の内側。外からは見えないほう。

*上前=着物(浴衣)の外側。外から見えるほう。

 

↑の説明は理解が難しいと思いますので、「下半身はお尻に沿うように巻きつける」

とだけ覚えてください。余裕があれば「裾の先端(褄先)を少しだけ上にあげるとさらに

綺麗なシルエットになる」と覚えてください。

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左:スカートのように広がった裾 右:綺麗なシルエットの裾

 

【補足】

下半身を綺麗なシルエットにすると、大股で歩く男性にとっては歩き辛いです。

なので、綺麗に着たら仕上げに「股割り」をします。

やり方は

・帯があがってこないように下に押す。

・相撲の四股(シコ)を踏むようなイメージで腰を落とす。

(安心してください!はいてますよ!のポーズ)

・もとの態勢になおり、裾を少し整える。

これでだいぶ歩きやすくなります!

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股割り



 

衿の形はVネック

基本は衿元もタイトにVネックの形に合わせるのが良いと思います。

衿を豪快に開けて、肌を見せるワイルド系な着こなしもありますが、私のオススメは見せ過ぎない、チョイ見せのVネックです。(チョイ見せがやっぱりセクシーですよね)

鎖骨がチラり見せるぐらいがオススメです。

 

夏の浴衣は涼やかに少し多めに首元が見えてもいいと思いますが。

ほどほどがいいと思います。

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Vネック まずはこれがオススメです

着ていると、どうしても衿元が大きく開けてきてしまう時がありますね。

そんなときは、衿先を下に、体に巻きつけるような感覚でひっぱると綺麗に

衿元が整います。

ポイントは、ただ下にひっぱるのではなく、体に巻きつけるように下にひっぱることです。ただ下にひっぱると上半身全体が下にズレてシルエットが崩れてしまいます。

体に巻きつけるように下にひっぱると、上半身のシルエットを整えつつ衿元を綺麗にできます。

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ワイルド系 インナーが見えるぐらい開くのはやりすぎですね

 

【話の脱線】

I A Yライン

着物・浴衣のおしゃれなシルエットは洋服でいうところのIラインです

裾がスカートのようになるシルエットAラインはオススメしません。

上級者の中には、下半身はタイトに上半身はすこーしルーズに着るシルエットYラインを好む人もいます。上手くYラインで着こなすと、着慣れている感を演出できますが加減は難しいです。

まずは、下半身、上半身共にタイトなIラインのスタイルをオススメします。

着慣れてきたらYラインに挑戦しましょう!その時も下半身はあくまでタイトに!!

 

まとめ

今回お伝えした、着物・浴衣の着こなしのポイントは3つ。

帯は高さは低め(ヘソより下)

・下半身はタイトに

・衿の形はVネック

 

まずはこの3つを意識して着てみてください。それだけでも、かなりカッコよさ、おしゃれさ、着慣れている感が増すと思います!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

少しでもお役にたてたら嬉しいです。

 

指首太志